Lab Note7 |育苗棚を自作し実際に使ってみた|製作費や育苗結果を実証(運用編)

こんにちは。MINEです。

前回は育苗棚を製作したところまで投稿しました。
今回は後半、実際に育苗棚として使ってみた記事となります。
前半はこちら

育苗棚を実際に運用してみる

育苗棚が完成し運用してみる。
一つの棚には大体A4サイズの面積があり、緑色の小さな育苗器(1つ12セル)を2つセットできるようになっている。
ただトレイを外して育苗器だけで運用するなら1棚最大4つまで置ける。

左はバジル、右はニラの育苗中。
下にある透明な台が育苗器の蓋。

播種してから発芽までの初期はニトリのトレイレールを使用することでLEDとの距離が近くなり、効率よく光を与えることができる。
苗が成長してきたら浅型トレイの下に何かしら置くことでLEDまでの距離を調整できる。大体5-10センチ程度の距離が成長が早く感じる。
近すぎてもよくないようだ。自分は育苗器の蓋を台として利用してる。(この頃の大きさになると蓋は使わなくなるし)

きゅうりの苗。もうぎゅうぎゅう。

使って感じたメリットデメリット

この育苗棚で春植えの野菜を種から育苗してみた。育苗棚2台(各3棚×2=6棚)で作った苗は以下の通り

  • ピーマン 48株
  • 唐辛子 60株
  • ミニトマト 6株
  • きゅうり 6株
  • スイートコーン 48株
  • ポップコーン 236株

MINE

思った以上に色々苗を作ることができたね。


育苗棚には育苗ヒーターを設置しておらず作り始めた3月はまだ気温は0℃近く。
ただ室内であり部屋に室温調整ができる電気ストーブを設置しているため寒さの影響は苗にはほとんどなかった。
寧ろLEDからわずかに放出される熱がいい感じに苗周辺を温めて、浅型トレイが囲むことで保温を助けるように感じた。

自作育苗棚運用で感じたメリット
まず育苗棚を使ったことで感じたメリットを挙げていく。

1、苗の購入費用が激減した。
春植えで購入した苗はさつまいもの苗のみとなりそれ以外は全て種を購入して育苗、定植し収穫まで至った。
上記の大体の苗代を計算すると
ピーマン:48 株× 100円 = 4,800円
唐辛子:60株 × 100円 = 6,000円
ミニトマト:6 株× 150円 = 900円
きゅうり:6 株× 100円 = 600円
スイートコーン:48株 × 55円 = 2,640円
ポップコーン:236株 × 45円 = 10,620円
合計:約25,560円
育苗棚の費用コストは初期投資がほとんどで維持コストは主に電気代だった。
1棚あたりの電気代は計算すると149円/月であった。(単価:31円/kwhと仮定)
育苗棚全体で894円/月となった。3月〜6月上旬までの運用なので期間全体で大体3500〜4000円くらい。
2年目からは種代と電気代くらいのコストとなるため苗の導入コストは大きく減少した。これが一番のメリットに感じた。
このために作ったもんだし。

2、好きな苗を作れる
市販の苗を購入するとなると売っている苗の品種しか栽培することができない。
もし植えたい作物があっても苗が売っていないと植えれない。
でも自力で育苗できれば自分の好きな苗を用意することができる。種さえ手に入れば市販にない珍しい品種の作物苗も作れる。
珍しい品種、高級な品種などの種を導入し作物を育てた結果産直で差別化販売につながることができた。


3、植え替えや間引きした苗も安定し育てられる

直接畑の土で苗の植え替えや間引き苗の再利用をしても直射日光や乾燥などですぐに枯れてしまいやすくなる。
しかし室内で育てることができるので間引きした苗や植え替えした苗も枯れにくく安定した苗生産ができる。

自作育苗棚運用で感じたデメリット
自作なのでもちろんメリットだけでなくデメリットもある。

1、光量は弱い。
LEDはパッと見て明るく感じ序盤は問題なく苗を運用することができている。しかし苗が成長してくるにつれ光量が多く必要な作物(ピーマンやミニトマトなど)は光が足りなくなり、徒長した苗ができやすくなった。中心部は健康な苗だが端の部分は光量が少ないせいか徒長しやすい、成長が遅い状態が発生した。
あくまでも使用しているLEDは水草水槽用のライトであり野菜生産用のLEDではない。導入コストが少ない分十分な光量の確保が課題となる。必要に応じてLED2台を併用して対応してみた。
作れた苗の質は市販の苗より劣る印象。徒長したことで茎がひょろひょろだった。
定植時深植えすることでなんとか立派に成長してくれた。

MINE

徒長した苗ができた時は失敗したと思った・・・。

徒長した唐辛子の苗も立派に実をつけてくれた。植物の生命力のすごさよ。

2、部屋の湿度などが上がった。
植物を大量に部屋で育てることになるため当然部屋の湿度が上がる。換気や空調など考慮しないと簡単に湿度が上がりニオイ・虫の発生や苗の病気につながってしまう。

3、発熱のリスク→火災のリスク
LEDは熱が少ないというが実際に店頭するとLEDの天板部はやけどしそうなくらい暑くなる。
アルミ構造の天板は効率よく放熱するためである。
そのため天板部に近い棚板は結構暖かくなる。カラボだとかなり熱が籠る。
寒い冬なら相殺されて心配ないが夏だと棚板が暑くなり火災が起きないか怖く感じる。
アドバンスシェルフなら放熱の分散がしやすく天板の耐熱性も高そうに感じる。
ダイソーの小型ファンをつけるだけでもかなり発熱は改善される。
空調ファンは必ず設置した方がいい。

4、部屋が明るくなる。
これは当然のことだがついている間は部屋が明るい。夜中にLEDがつくように設定するとついた途端部屋はかなり明るくなってしまう。
暗い部屋で寝たい人には不向きだろう。別室で寝るか黒い布を覆い被せるかになるかも。

運用した結果・総評

自作育苗棚の運用してのメリットデメリットをまとめたが自分としては育苗棚は作ってよかったと感じている。
省スペースで好きな苗を低コストで作れる。種から育てた作物を収穫するときの喜びは半端じゃない。
種をもらったり余った小さな苗をもらったりしても「育苗棚あるからまあいいや」と余裕ができるのが多々あった。
徒長しやすいリスクはあるがとうもろこしの苗は非常に良い苗ができた。作物によっては相性がいいのかもしれない。
まだ改善が必要な課題は残るがどこまで改善できるかな。

もし苗づくりに興味がある人や苗代の節約が気になる方がいたら参考になったら幸い。
手軽に省スペースで作れるのでぜひ試してみてはいかがだろうか。

これだけ収穫できるなら自作育苗も悪くない。

[実証結果]
自作育苗器は苗代の節約効果があり手軽に省スペースで運用できる。
一方で徒長対策や空調対策など気にかける部分がいくつかある。

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