資材レビュー|生分解性マルチ「忍者マルチ」を夏野菜栽培に実際に使ってみた

目次

忍者マルチとは

こんにちは。MINEです。
野菜の栽培において畑でマルチを使うと、雑草を抑えたり、地温を調整したり、土壌の乾燥を防いだりと、さまざまなメリットがあります。一方で、栽培が終わった後に待っているのが「マルチの撤去」です。畑一面に張ったマルチを一枚ずつ剥がし、土や根を取り除き、まとめて処分する。この作業は想像以上に時間がかかります。
特に、仕事をしながら畑を管理している私にとっては、栽培そのものだけでなく、こうした「収穫後の片付け」にかかる時間も無視できません。
そこで今回使用したのが、生分解性マルチの「忍者マルチ」です。今回は4月から8月まで実際の畑で使用し、トマト、きゅうり、ピーマン、さつまいもなどを栽培。その間の耐久性や設置時の扱いやすさ、そして実際に使って感じたメリット・デメリットをレビューします。

生分解性マルチ「忍者マルチ」を使おうと思った理由

今回、忍者マルチを導入した最大の理由は、やはり「撤去・廃棄作業を減らしたかったから」です。
通常のビニールマルチは非常に便利ですが、栽培が終われば基本的には回収しなければなりません。
しかも、使い終わったマルチは土や根が絡んでいたり、途中で破れていたりします。
畑に残った小さな破片を拾う作業もあります。個人的には、畑にちぎれたビニールマルチが残っている状態があまり好きではありません。
畑をきれいに維持したいという気持ちもありますし、何より仕事をしながら農作業をしているため、できるだけ「後片付けにかかる時間」を減らしたい。そこで、多少価格が高くても、生分解性マルチを試してみることにしました。

実際に使用してみた

今回の忍者マルチの使用期間は4月から8月現在まで。
トマト、きゅうり、ピーマン、さつまいもなど、複数の野菜の栽培に使用しました。
これだけ作物が違えば、株の大きさや水やり、畝の状態なども変わってきます。
そのため、単一の作物だけで試した場合よりも、実際の家庭菜園や小規模農業に近い条件で使用できたのではないかと思います。

マルチ設置してのさつまいもの植え付け。マルチが適度に伸びて綺麗に張れている。

4月に設置してから約4か月。

現在の状態を確認すると、ところどころ軽くボロボロになっている部分はあります。
しかし、「もうマルチとして使えない」という状態ではありません。むしろ、まだ十分にマルチとして機能していると感じています。雑草抑制や土壌表面の被覆という、マルチ本来の役割は維持できています。畝に雑草が生えていても生えているのはほとんどマルチのしていない外側。

意外だったのが「設置時の強さ」

生分解性マルチを初めて使う前は、正直なところ「普通のマルチより破れやすいのでは?」と思っていました。
しかし、実際に畑に張ってみると、その印象は良い意味で裏切られました。
マルチを設置する際にはある程度引っ張りながら張ることになりますが、忍者マルチは思っていたよりも伸びが良く、意外と破れません。通常のマルチと比較しても、特別扱いにくいという印象はありませんでした。
生分解性という言葉から「薄くて弱い素材なのではないか」と想像していたのですが、少なくとも今回使用した範囲では、設置作業において大きな不満はありません。これは実際に使ってみて初めて分かったポイントです。

意外とある耐久性

今回もっとも気になっていたのが耐久性です。生分解性マルチなのだから、当然いつかは分解していきます。
問題は「いつまでマルチとして使えるのか」。
4月から8月まで使用した現在、ところどころひび割れたように劣化してボロボロになっている部分はあります。
ただし、その劣化は現時点では限定的です。
マルチ全体が崩壊しているわけではなく、まだ畝を覆う状態を維持しています。つまり、少なくとも今回の使用条件では、「生分解性だから短期間で使えなくなる」ということはありませんでした。

もちろん、気温、湿度、降雨、紫外線、土壌条件、栽培期間などによって劣化速度は変わるはずです。
そのため、今回の結果をそのまま全ての環境に当てはめることはできません。
それでも、4月から8月の夏野菜収穫まで実際に使ってみて「十分実用になる」と感じたことは大きな収穫でした。

8月、ピーマンの収穫時期でも十分に機能している。
追肥で刺した穴や株の根本から雑草は生えてしまうのは避けられない。

デメリットはやはり「価格」

一方で、忍者マルチにも明確なデメリットがあります。それは価格です。
通常のマルチと比較すると、生分解性マルチはかなり高価です。
今回購入したものも、200mでおおよそ8,000~10000円程度。一般的なビニールマルチと比較すれば、決して安い資材ではありません。
「とにかく資材費を安くしたい」という人には、積極的にはおすすめしにくいでしょう。
農業では資材費がそのまま利益に直結します。そのため、単純に「生分解性だから環境に良い。だから使うべき」と考えるのではなく、価格と作業コストを合わせて考える必要があります。

それでも私が忍者マルチを有用だと感じる理由

それでも今回、私は忍者マルチを「有用な資材」だと感じました。
理由は、マルチそのものの価格だけではなく、マルチを撤去するための時間と手間まで含めて考えると、見え方が変わるからです。
私は会社員として働きながら畑を管理しています。つまり、農作業に使える時間には限りがあります。
仕事前や休日に畑へ行って、収穫や草取り、追肥、水やりなどをしていると、気が付けば与えられた時間が終わってしまいます。そんな中で、栽培終了後に大量のマルチを剥がし、土を落とし、まとめて処分する作業が発生します。
もちろん、農業を本業としている方にとっては必要な作業として効率化されているかもしれません。
しかし、私のような「仕事をしながら畑をやっている人」にとっては、この撤去作業を減らせること自体にかなり大きな価値があります。
さらに、使用済みマルチの廃棄にもコストがかかります。
購入価格だけを比較すれば忍者マルチは高価です。
しかし、「購入費+撤去作業+廃棄作業」まで含めて考えると、単純な価格差だけでは判断できない資材だと思います。「畑にマルチを残したくない」という人には特におすすめ。私が個人的に気に入っているのは、やはり畑をきれいに維持しやすいところです。通常のビニールマルチを使うと、どうしても撤去時に小さな破片が残ることがあります。長期間使用したマルチほど劣化していて、剥がす途中で裂けてしまうこともあります。その破片を拾っていく作業は地味でかなり面倒です。

「畑にちぎれたビニールマルチが残るのは嫌だ」

という人にとって、生分解性マルチという選択肢はかなり魅力的だと思います。

ピーマンの根元。4ヶ月経ってもマルチ部分の雑草は少ない。

まとめ|価格だけではなく「時間」も含めて考えたい

今回、4月から8月現在まで忍者マルチを実際に使用してみました。
設置時には通常のマルチと比較しても伸びが良く、意外と破れにくいという印象でした。
約4ヶ月経過した現在では、ところどころ軽くボロボロになっているものの、マルチとしての機能はまだ維持されています。
一方で、価格は通常のマルチより高く、8,000~15,000円程度になるため、資材費だけを考えると決して安いとは言えません。しかし、私のように仕事をしながら畑を管理している人間にとっては、「マルチを剥がす時間」「破片を拾う時間」「廃棄する手間」まで含めて考える必要があります。
そう考えると、生分解性マルチには十分検討する価値があります。今回の使用では、少なくとも「生分解性マルチはすぐボロボロになって使えなくなる」という印象はありませんでした。むしろ、4か月経過してもまだマルチとして機能していることには驚きました。
今後はさつまいもや赤唐辛子など秋野菜の栽培終了後にどの程度まで分解が進むのか、そして実際にどれくらい撤去作業を削減できるのかも確認していきたいと思います。
生分解性マルチは、単に「環境に優しいマルチ」というだけではありません。限られた時間で畑を管理するための「省力化資材」として考えてみると、かなり面白い選択肢なのではないでしょうか。

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