Lab Note5:ミニトマトの実をボードンで守れるか?|雨・害虫対策を実証してみた

初めに|ミニトマトの実を綺麗に守れないだろうか。

こんにちは。MINEです。
私の畑ではミニトマトを栽培しているが実は去年は失敗している。
去年は猛暑と雨が交互に畑を襲い、トマトの実割れが大量に発生。
さらにトマトの食害の被害が大きいオオタバコガの被害も拡大してしまい綺麗な実はほとんど収穫できなかった。
スーパーなどで市販されているミニトマトはビニールハウス栽培のものが多い。
自分みたいな露路栽培で綺麗なミニトマトは作れないものか。
思い悩んでいると部屋の隅に溜まるボードン袋(野菜専用の包装袋)が目に留まった。
りんごや桃などの果実袋のようにボードンを実の保護に使えないだろうか。

MINE

上手くいけば露路栽培でもミニトマトのみを綺麗に収穫できるのかも。

[検証]ボードン袋でトマトの実を雨や害虫などから守れるか?

実証トマトの実にボードン袋を設置

種からの育苗。青い実がつき始めた。

ミニトマトの苗を定植後無事に成長。青い実が出来始めたため試してみる。
ボードン袋を実に被せて雨や害虫から守れるかどうか。
袋内のムレを防ぐために穴あきのボードン袋9号を選択。

ボードン袋と支柱固定用紐を用意。

青い実が付いたもの、花が咲いたものをいくつかボードン袋を被せ、その後根元側を固定紐でボードンが外れないよう固定。

いい感じにできた。

実際につけてみると結構大変。葉などが邪魔で袋を被せるのが難しく、ちょっとでもぶつかると花や実が取れてしまうため慎重に作業しなければならなかった。上記の写真のように1房だけであれば9号でもなんとかなるが2房ついているものは9号には入らず小さすぎることがわかった。
そのため、2房ついたものや房自体が大きいものはより大きいボードン11号を用いた。

設置後連日の雨が

ボードンを設置後連日の雨に。
ボードン袋の様子を見てみるとだいぶ実が赤くなってきた。

おお、赤くなってる。けど水滴すごいな。

雨から確かにトマトは守られているが袋の内側に水滴が多数付着。
ボードンの穴だけでは足りなかったようだ。

MINE

通気性あげるために袋切らないとだめだな。

そこでボードンの底側をハサミでカット。
通気はボードンの穴と底部分全てに拡大。
ボードンを使った房は使っていない房と比べて赤くなるスピードが速いように見える。
ボードンによる実の保温効果の影響かな。
しかしトマトの実に褐色の斑点がつき始めてる。ムレのせい?

タバコガの襲来

トマトの実をみると穴があいているものが。
そして外側には見覚えのある芋虫。
オオタバコガの襲来であった。
ボードン保護していない房は次々とやられていた。
ボードンの房を見てみると・・・
やられていた。

MINE

嘘だろ。袋意味なかった・・・。

おそらく通気性をあげるためにボードン底側をカットしたことで蛾の侵入を許してしまったようだ。
今年は去年よりオオタバコガが多いように感じるが完全に房を守ることができなかった。
通気性を上げようとするとタバコガの対策効果が下がってしまうのか。

さらなる追い討ち

オオタバコガはボードンで防除できず大量発生したため結局は農薬(プレバソンフロアブル5)の力に頼る羽目になった。農薬のおかげでオオタバコガは姿を消した。
しかし赤くなった実の多数派腐食が進行。袋の中で変色していた。

みるも無惨

トマトに穴開くわ黒い斑点がつくわ腐食するわ・・・。
ボードン保護していない房はオオタバコガがいなくなった後順調に赤くなっていた。
ボードンの通気性を上げていたのにムレの影響は止められなかったようだ。
黒い斑点について調べてみる。斑点は拭いても取れないしもしかしてすすかび病か?

MINE

もはや踏んだり蹴ったり・・・

結果|期待とは全く逆の結末に。

結局ボードン保護した房の果実の収量は激減。とれた実も褐色の斑点が保護していないものと比べると多くとても出荷できる状態ではなかった。

ボードン袋は撤去し内部の腐食した実ごと処分。

考察|なぜ上手くいかなかった?

今回の実証はトマトの収量の激減という結果につながってしまった。
今回の失敗の原因は次のように考える

1.袋内のムレ対策が不十分であった。
2.連日の雨や高温多湿な環境が腐食につながった。

1.袋内のムレ対策が不十分であった。
袋を設置した当初は底側を開けておらず、その時点でムレてすすかび病(?)のような病気が進行・拡大してしまったのかもしれない。

2.連日の雨や高温多湿な環境が腐食につながった。
袋設置後は2週間ほど毎日雨が降り続け、ジメジメとした状態が長く続いた。
さらにその後反転して30度超えの猛暑に。
それらの影響が実にダメージを与えてしまった可能性がある。

内側の水滴がひどすぎて内部が見えない。

今回の実証の目的は雨や虫から守ることであったが、袋内部に湿気がこもり、果実が乾きにくい状態になってしまった。
その結果保護するはずの袋が逆に腐敗を助長する環境を作ってしまった。
今回の実証は上手くいかなかった。
ミニトマトを物理的に保護する場合、単純に「覆えばいい」というわけではなく、防雨・防虫対策をバランスを取れるような方法が需要であるとわかった。

MINE

次は他の対策方法を考えてみるかぁ。

[検証結果]
ボードン袋はミニトマトの防雨・害虫対策には効果を発揮せず、むしろ腐食を助長してしまう。ただ袋で覆えばいいというわけではなく湿気対策と害虫対策両方のバランスが重要である。

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